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「家売る女」がおもしろい理由 1話から9話 ドラマ レビュー

日テレ 水曜夜10時 北川景子さん主演の「家売る女」。今クールで一番おもしろいドラマです。

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不動産屋の敏腕営業ウーマン三軒家万智(北川景子さん)。「私に売れない家はない。」が決まり台詞です。

なぜ、このドラマにそんなに惹きつけられるのでしょうか。

 

まず北川景子さんの無表情さ。まばたきすらしない感じ。ロボット的です。考え方もロボット的。部下にも容赦がありません。

 

でもなぜか憎めない。三軒家万智は複雑な家庭環境に育ったため、感情表現に欠陥があるのではないでしょうか。本当は愛ある不動産屋なのに、それをうまく感情表現することができません。

 

完璧そうだけど、実は不器用というギャップが好感を生むのでしょうか。

 

きまり台詞がいくつかあります。先ほどの「私に売れない家はない。」「家を売るためです。」「私の仕事は家を売ることです。」それから、部下に仕事を指示したあとの「GO!」。

 

最初は異動してきた万智の言動に驚いていた同僚たちも、回を追うごとに感化されていきます。我が家でも最近は「GO!」が流行っています(笑)

 

エッチなシーンもないので、家族で観ても安心です。時間が9時だったらもっと視聴率が上がっていたかもしれませんね。

 

部下の白洲美加役のイモトアヤコさんの演技が好評です。眉毛が太くないので、イモトさんだとわかりませんでした。仕事がまったくできないけれど自分はかわいいと思っているお嬢さま気質のOL役です。演技が本当にうまくて笑えます。

 

でも愛子はそれよりも驚いたのは、万智の上司屋代役の仲村トオルさんです。仲村トオルさんといえば、「あぶない刑事」とか「チームバチスタ」などで渋いイメージでした。こんなコメディをこなせる役者さんであったことにビックリです。そしてそのオトボケぶりがとってもおかしいのです。

 

娘のはなちゃん(17歳)は、大好きな千葉雄大くんが仕事のできる足立聡役で大喜び。千葉雄大君、頼りない役が多いですからね。キレキレの営業マンですが、万智にはかないません。

 

このドラマは1話完結です。その1話1話に現代の日本の問題や現象がもりこまれています。

 

女性の社会進出に伴う共働き夫婦の子育て、ひきこもり、ミニマリスト、片づけられない女、人生の栄枯盛衰、独身女性のマンションを購入、不倫、熟年離婚、二世帯同居などなど。

 

どれも本当にありそうな問題です。サンチーこと三軒家万智は、さまざまな問題を奇想天外な手段で解決し、家を売ります。そして「落ちた。」と満足げに言います。

 

お話しの題材、キャスト、決まり台詞。それから、スペイン風の効果音。すべてが成功に結びついています。


第9話のラストのナレーションです。

地球上のどこの国でも雨をしのぐ家が人をつなぎ、その屋根の下で愛情は育まれる。不思議なことに天涯孤独な三軒家万智が、今日もひとつ屋根の下に小さな幸せを呼び寄せた。

 

結婚願望のあるサンチーの恋のゆくえも気になります。

 

第10話ではみんなの行きつけのバーが立ち退きに。いったいサンチーがどうやってズバッと問題を解決してくれるのか楽しみです。