そこにいるだけでいい

ゆったりシンプルライフを送っています。

ドラマ「カルテット」主題歌「おとなの掟」もいい感じ。第1話レビュー。

期待度の高いドラマ「カルテット」(TBS系 火曜夜10:00~10:54)が始まりました。

冒頭から世吹すずめ役の満島ひかりさんの登場です。続いて謎の女もたいまさこさん。これでつかみはOKです!

  f:id:aikowakakusa16:20170118152949j:plain

脚本は坂元裕二さん。坂元さんは「Mother」「最高の離婚」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」などの脚本を手がけました。どのドラマも「人間くささ」を宝石みたいに大切に描いています。流行のドラマのように、速いテンポで次から次へと奇想天外なことが起こるという手法ではありません。

今回はサスペンスもありということなので、どのように展開されるのか楽しみです!

 弦楽器を演奏する4人の男女が出会い、冬の軽井沢の別荘を拠点に活動するお話です。その中に、恋愛あり、サスペンスありって、ちょっと意味がわかりませんでした。でもドラマを見たら「なるほどね。こういうもっていき方か。」と感心してしまいました。

登場人物はそれぞれのキャラが立っています。

家森役の高橋一生さんは今まで変態・意地悪などの悪役のイメージが強かったのでどうしても悪い人に見えてしまいます。サスペンスだから、家森が犯人か?と。多分犯人ではありません。でもかなり理屈っぽい、今回もクセのある役どころです。

 

音楽で生きて行くということは大変なことです。コンサートなどで食べていける人はほんの一握りです。

松たか子さん扮する巻真紀(マキマキ)はささやくように小さな声で言います。

私達アリとキリギリスのキリギリスじゃないですか?音楽で食べていきたいって言うけど、もう答え出てるとと思うんですよね。私達好きなことで生きていける人にはなれなかったんですよ。仕事にできなかった人は決めなきゃいけないと思うんです。趣味にするのか、それでもまだ夢にするのか。趣味にできたアリは幸せだけど、夢にしちゃったキリギリスは泥沼で。

夢を仕事にして食べていくことができる人は幸せです。でも多くの人は妥協して折り合いをつけて仕事をしています。

好きなことを夢にした人は本当にキリギリスなのでしょうか?現実社会の厳しさを考えればそうなのかもしれません。本当に貧乏で明日食べるものもない雨をしのぐ場所もなければ、お金のために働くのは仕方のないことです。やっぱり夢は趣味にとどめておいた方が幸せなのかな?いえいえ、一生夢を追い続けていこうではありませんか。

すずめ役の満島ひかりさん、今回も期待を裏切らない演技です。どこでも寝ちゃうし、人の食べ物も勝手に食べちゃうちゃっかりしている不思議ちゃん。ルーティンなのか、チェロ弾く前に靴下を脱ぎます。本当にかわいい。満島ひかりさんになりたい。

演奏前のルーティンは他の人にもあります。真紀は結婚指輪を右手に、別府(松田龍平さん)は眼鏡をふきます。これはのちのちのストーリーにかかわってくることなのでしょうか。

4人の会話が聞きごたえがあります。「唐揚げにレモンをかける。」ことについて、これだけ語れることもすごいけど、そんな日常の行為ひとつひとつに人間が性格が関係が思いやりが隠されていようとは。さすが坂元作品です。

第2話のレビューです ↓

wakakusa.sokoniirudakedeii.com

主題歌がこれまたいい感じ。モボ・モガ調の映像にぴったりです。作詞作曲は椎名林檎さんで「おとなの掟」Doughnuts hole。歌は松たか子さんと満島ひかりさん高橋一生さん松田龍平さん。松さんはあの「アナと雪の女王」の「Let it go」の美声で名高いです。満島ひかりさんは、沖縄アクターズスクール出身でFolder 5というグループで歌っていた実力派です。ハスキーヴォイスも素敵です。(追記:2/8よりエンディングフルバージョン1週間限定配信されています。)

 

 真紀はドラマの中でこんなことも言っています。

夫婦って「別れられる家族」だと思います。

確かに、家族の中で血が繋がっていないのは夫婦だけですよね。だからこそ、継続するための努力が必要なのかもしれません。

坂元さん独特の空気感のまま時間が流れ、第1話が終わりました。娘のはなちゃん(18歳)も「面白かった。」と来週も見る気満々です。 

見逃した方はTverで見ることができます。