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「嘘の戦争」で「嘘」を考える。ドラマ第1話のレビューです。

始まりました。「嘘の戦争」フジテレビ系 1/10(火)9時。とっても楽しみにしていました。初回は約2時間もありました。

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冒頭からスピード感があり、ドラマの世界にぐいぐい惹き込まれます。やっぱり面白い。

それもそのはず「嘘の戦争」は、

 2015年1月に放送された「銭の戦争」のスタッフが再結集して作られているのです。

先日独断と偏見で書いた「冬ドラマランキング」の記事でも取りあげました。↓

wakakusa.sokoniirudakedeii.com

脚本は「銭の戦争」と同じ後藤法子さんです。「銭の戦争」は韓国のドラマが原作でした。今回はオリジナルストーリーです。

一ノ瀬浩一(草彅剛さん)は幼い頃に家族を何者かに殺されてしまった。しかし何か大きな勢力のもとで事実を捻じ曲げられ、父親が一家心中をはかっということにさせられてしまいます。浩一の証言は聞き入れてもらえないどころか、結局嘘の証言をさせられてしまいます。

大人になった浩一は詐欺師となり、家族を殺された復讐をするのです。一体誰が何の目的で浩一の家族を殺したのでしょうか。浩一が闇の世界に侵入していきます。

ドラマの中で詐欺師浩一は何度も「俺、嘘嫌いだから。」と言います。そう言いながら、次から次へと嘘をつきます。でもこれはドラマです。ドラマというのはお芝居ですから、言ってみれば嘘の世界です。私たちは役者さんのお芝居に騙されて架空の世界に浸ります。その嘘の世界でさらに草彅君が嘘をつきまくっている。ちょっとわけがわからなくなってきます。

 

役者さんはお芝居がうまい。芝居がうまいということは、現実でも嘘をつくのがうまいのかもしれないと余計なことまで考えてしまいます。インタビューで草彅君は「すぐ顔に出てしまうようで、嘘をつくのは下手。」と言っていますが、これだけのお芝居ができるのならきっとさぞ上手に嘘をつけることでしょう。

浩一は仲間でパシリの八尋カズキ(菊池風磨君SexyZone)に言います。

この世に嘘をつかない人間なんていない。逆に言えば、嘘のつかれたことのない人間もいない。生きている限り、だますか、だまされるか。真実は自分で見極めろ。

確かに嘘はいけないことと一般的には言われていますが、嘘をついたことがない人はいません。それは、いつでも本当のことを言えばいいというわけではないからです。子供は残酷ですから、空気を考えずに本当のことを言って親をたびたびひやひやさせます。大きくなるにつれて、それではうまく社会をわたっていけないことに気がつきます。

そして大人は嘘をつきます。楽しくなくても「楽しい。」と言ったりします。そして逆に嘘をつかれもします。

こう考えると、「嘘」にもいろいろな種類があります。時にはついたほうがいい嘘もあります。病気の人に病気を隠すために嘘をつくことがあります。似合っていない髪型を「とっても似合っている。」というのもついた方がいい嘘です。

「嘘」を考え出したら止まらなくなりそうです。

このドラマの「嘘」は、ついていい「嘘」ではありません。極悪の「嘘」です。幼い時に事実を捻じ曲げられ心がやさぐれた浩一は、世の中をまっすぐにとらえることができません。

どうせ嘘ばかりの世界なら、だます側の方になってやろうって。だまして、だまして徹底的にだまし抜く。

このドラマでいいスパイスとなっているのは、浩一の相棒の詐欺師十倉ハルカ役の水原希子さんです。ルパン三世でいえば、峰不二子にあたる役です。美人でスタイルもよく、外国語も堪能。そしてキュートです。重くなりがちなテーマの中で明るさをもたらしています。

浩一の敵の娘仁科楓(山本美月さん)との仲はどうなっていくのか、そのあたりも楽しみです。余談ですが、愛子は山本美月ちゃんが好きです。

浩一の子供時代を演じている小林颯(かい)君は熱演でした。草彅君より山P(山下智久さん)に似ていると思ってしまったのは私だけでしょうか?

 

第1話で「えっ、もうここまでお話進んじゃっていいの?」という所まで進んでしまいました。

この先、浩一がどんな嘘をどれだけつくのか、そしてまただまされてしまうこともあるのか、まったく先が読めません。

衝撃の展開で終わった第1話。やっぱり次週が気になってしかたがないところで終わりました。第2話が待ち遠しいです。