今や小・中学校の不登校の子供の数は34万人、高校では6.7万人。増え続ける一方だ。
こんなにも多くの子供が不登校になっているのはおかしい。何か共通の原因があるのではないだろうか。
今回は『不登校の原因は小麦だった!』という仮説をたててみた。

前置きとして、不登校の原因は人それぞれで、いじめや家庭の問題、先生との相性や、文化の進化と学校の体制のずれなどである場合もある。
今回は我が家の息子、秀明の場合は『不登校の原因は小麦だった!』という仮説をたててみたい。
秀明は赤ちゃんの時から多くの食物アレルギーがあり、顔がかさぶただらけになるほどわりと重症だった。
成長とともに食べられるものは増えていったが、最後の方まで残っていたものの中に「小麦」がある。
医師の指導の元、10歳から小麦の摂取をごく少量から始め、中学に入る頃にはラーメンやパンを普通に食べることができるようになった。親としての目標は、「高校の部活の帰りに友達と一緒にラーメンを食べに行けるようになる」ことだったので、それが可能になり、しかも3年早かったのでとても嬉しかった。
しかし秀明にとって「小麦」は元来は体に合わない食べ物である。
小麦にはグルテンが含まれ、このグルテンが小腸に悪さをする。腸に隙間を作り、リーキーガットいわゆる腸漏れを起こすらしい。
リーキーガットになると、タンパク質やミネラル、ビタミンなどの栄養が体に吸収される前に腸から漏れてしまい栄養不足になる。また菌やウイルスなども漏れ出してしまう。
栄養が足りないと心身にさまざまな不調が出てくる。
また消化され切っていないタンパク質が漏れ、アレルギー症状を起こす。
菌やウイルスが体内のあらゆる場所、臓器・脳などに運ばれ悪さをする。
リーキーガットの症状は
下痢・便秘
腹痛
頭痛
嘔吐
吐き気
胸やけ
倦怠感
慢性疲労
うつ
食欲不振
成長不良
アレルギー症状
ASD(自閉スペクトラム症)などの発達障害
などと言われている。
秀明が不登校になったのは、中学1年の秋だった。
症状としては、下痢・便秘・腹痛・頭痛・疲労・慢性疲労・うつ・食欲不振・成長不良 ・寝つけない・肌荒れなどがあった。
中学では陸上部に入り長距離を毎日のように走っていた。部活の他にも塾や習い事などで忙しい日々を送っていた。多くの栄養を必要としていた。
お友達とラーメン屋やマクドナルドに行くことも多かった。
「秀明が小麦をたくさん摂取した→リーキーガットを起こす→栄養が腸から漏れて充分でなくなる→栄養が不足して心身の不調が出る→学校へ行くことができなくなった。」と考えるとつじつまが合う。
このブログで今まで紹介してきた本の中でも、例えばタンパク質やビタミン・ミネラルを補充したら学校へ行くことができるようになった子がいる一方で、相変わらず不登校のままの子もいる。それは、原因が別のこともあるだろうが、「栄養を補充しても補充しても腸から漏れていたら、心身の体調は改善されにくい」とは考えられないだろうか。
なので栄養を補充するとともに、腸漏れを治さなくてはならない。腸漏れを治すためには原因とされるグルテンを含む小麦を摂取しないことだ。または栄養を補充する前にリーキーガットを治すか、だ。
腸漏れが改善する→足りない栄養を補充する→心身の不調が改善する→学校へ行くことができるようになる(元気になる)
小麦の他にも、乳製品もリーキーガットを起こす原因となりうるようだ。他にも、カンジダ菌、抗生物質の多使用、アルコール、カフェイン、ストレスなども原因因子としてあげられている。
また、甘いもの(単純糖質)は腸内のカンジダ菌を増殖させ、リーキーガットの原因の一因となるらしい。
もしこの仮説があてはまるかどうか試してみたければ、2~3週間、小麦・乳製品・甘いものの摂取をやめてみることだ。それでなんらかの改善が見られれば、この仮説に該当するということだ。
小麦・乳製品・甘いものすべてを食べないことが難しければ、小麦だけでも減らしてみる。
実際、小麦をやめることで慢性鼻炎や花粉症が改善される人が続出している。
吉野敏明Youtubeチャンネルの歯科医師・吉野先生は「体のためには、小麦・植物油・乳製品・甘いもの(四毒と言っている)は摂らない方がよい。」と言っている。(女性セブン7月24日号に四毒抜きの記事掲載)
セリアック病のディーンフジオカさんが、「小麦の摂取をやめたらセリフを覚えやすくなった」という記事を見て、この仮説を思いついた。
秀明が不登校になってから「以前のように覚えられない」と言っていたからだ。
まとめると
仮説1
小麦(乳製品・甘いもの)を摂る
リーキーガット(腸漏れ)を起こす
栄養が漏れる
栄養が不足する
心身に不調がでる
不登校になる
仮説1が正しい、またはあてはまるとしたら、
小麦(乳製品・甘いもの)の摂取を控える
リーキーガット(腸漏れ)が改善する
栄養を補充する
栄養が足りる
心身の不調が改善する
元気になる
学校へ行くことができる
ということになるだろう。
本来ならば、秀明に3週間この仮説を試してもらいたいところだが、長年アレルギーで食べるものを制限されていた過去があり、食べられるようになったと喜んでいるのになかなか言い出しにくい。また反抗期で私の言うことにはだいたい反発してくるということもあるので、提案は慎重にいきたい。
ただ、わがやではここ数年白いもの(白米、小麦、白砂糖)減らす、フラクトオリゴ糖や酪酸菌を摂る(ミヤリサンやぬか漬けなど)、乳製品もあまり食べない、という生活をしていたためか、現在20歳の秀明は少しずつ元気になり、アルバイトをしたり高卒認定をとったりしている。
しかしながら、毎日学校へ行ったり、毎日仕事に行けるほど元気ではない。とても疲れやすいし、なかなかやる気もおきないようだ。
欲は禁物だが、さらに元気になるためにはどうしたらよいか日々勉強である。
また腸内細菌の善玉菌を増やし腸内バランスを整えるためには酪酸菌を増やすことが有効である。
酪酸菌を増やすためにはエサとなるフラクトオリゴ糖を摂取するとよい。
不登校であってもなくても、小麦(乳製品・甘いもの)を摂っても摂らなくてもなんの変化もない、改善されない、あるいは心身ともにすこぶる元気である場合はやめる必要はない。
また食事制限する場合は、医師に相談の上、行ってもらいたい。
ただこの仮説に耳を傾けてくれる医師・病院がどれだけあるかが問題だ。
小麦が体に合わない理由としては、
セリアック病
グルテン不耐症
小麦アレルギー
グルテン過敏症
などがあるようだ。
油に関しては、まだまだ賛否があり、オメガ3(DHA・EPA、えごま油・アマニ油など)を積極的に摂るべきか否かについては意見が分かれている。
ただ私自身の経験から言うと、えごま油を含む植物油の摂取をやめてから体調が改善されたことがあった。体重が減る、ウエストが細くなる、唾液が出るようになる、口臭の改善などがあったが、同時に甘いものの摂取もやめたため、どちらがよかったのか、さらにその前からやめていた小麦・乳製品とも複合してよくなっているのかわからない。
リーキーガット(腸漏れ)については、まだ不明な部分も多いようだが、臨床の現場で適切な対応で症状が改善される実例が多くあるのが現実のようだ。
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参考資料など
ルークス芦屋クリニックHP
一般社団法人 子どもの発達デザイン研究所HP
「小麦製品を避けるグルテンフリーで子どもの能力UP&感情が安定」
Youtube 現代医療の闇 チャンネル
「小麦との付き合い方~グルテンと腸について~長尾龍之介医師の健康講座」
『ジョコビッチの生まれ変わる食事』
ノバク・ジョコビッチ著 タカ大丸訳 三五館