10月15日に始まった「陸王」。TBS系列の日曜劇場、夜9時に放映されています。
いつもはあまりドラマを見ない夫も、毎週とっても楽しみにしています。
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あらすじ
舞台は、埼玉県行田市にある廃業寸前の老舗の足袋屋「こはぜ屋」。四代目宮沢紘一(役所広司さん)は、なんとか会社を存続させようと、ランニングシューズ「陸王」の開発に挑む。
紘一の息子大地(山﨑賢人さん)は、「こはぜ屋」ではなく他社へ就職活動していたが、ランニングシューズの開発に関わるうちに次第に心が変化していく。
紘一は、故障したランナー茂木裕人(竹内涼真さん)に「陸王」を履いてもらいたいと思う。
見どころ
男の人ってなんか「いつもスケベなことばっかり考えているのかな。」と思っていましたが、このドラマを見ると「仕事にかける、男の熱い情熱」を感じるのです。古い言い方ですが、「男のロマン」を感じます。
人と人
人間関係が希薄になりがちな現代ですが、ドラマ「陸王」は人と人のつながり、絆、人情、相手を思いやる気持ち、そんなことがいかに大切か、ということを思い出せてくれます。
例えば、取引銀行の担当坂本(風間俊介さん)は、こはぜ屋には将来性があると思い、融資できるように、自身の出世をかえりみず、共に会社の方向性を考えます。(風間さんはジャニーズの中でも1、2位を争うドラマ班の演技派です。)
シルクレイという新しいソールの原料の開発者、飯山晴之(寺尾聰さん)は身を粉にしてランニングシューズ用のソールを作ります。
原作
原作は、池井戸潤先生の小説「陸王」です。池井戸潤先生の小説は、これまでも「半沢直樹(2013年)」「ルーズヴェルト・ゲーム(2014年)」「下町ロケット(2015年)」などが、ドラマ化されています。いずれもTBS系日曜劇場枠で、大ヒットしました。今回もしかりです。
池井戸作品には、人を惹きつける力があります。
モデル?
池井戸先生は、行田市にある足袋屋「きねや足袋」に取材に行かれたそうです。
「きねや足袋の「無敵」という商品は、「陸王」のモデルではない」と、きねや足袋さんのHPに書かれています。にもかかわらず、現在「無敵」は大人気で売り切れ中だとか!(笑)軽くてなかなか走りやすいそうですよ。ソールは、シルクレイではありませんけれど^^
ドラマの中の「陸王」は、ミズノで特別に作ってもらったそうです。製作に手間がかかりすぎるため、実際の販売の予定はいまのところないそうです。
(2017/11/25記事を修正しました。)
仮面ライダー対決
プロのランナー茂木のライバル・毛塚直之役は佐野岳さんです。佐野岳さんは、2013年に「仮面ライダー鎧武/ガイム」の葛葉紘汰役を演じています。
茂木役のビューネ君こと竹内涼真さんは2014年に「仮面ライダードライブ」の泊進ノ介を演じています。
「陸王」では2人はライバル役で、レースで争う場面が度々出てきます。戦隊もの大好きだった息子のヒデ君(11歳)が、「おー、ライダー対決だ!」と異様に興奮しますw
駅伝ロケがリアル
駅伝のシーンが出てくるのですが、臨場感が半端ない。どれだけのエキストラをつかったのでしょう。まさにみんなで作り上げたドラマという感じ。
2017年1月1日に行われたニューイヤー駅伝でも、撮影が行われたそうです。
駅伝好きの夫も大喜び!
小藪さんが意地悪
吉本新喜劇の小藪千豊(こやぶかずとよ)さんが、大手シューズメーカー「アトランティス」の社員役を演じています。自社の利益を優先し、上司の顔色を伺ってばかりいる、とっても嫌な奴なんです。
以前、俳優の斎藤工さんが「なぜ芸人さんは、あんなに演技がうまいんだろう」とおっしゃっていましたが、本当にそう思います。芸人さんが俳優さんの隙間産業に入り込み、成功している方もたくさんいますよね。小藪さんもとってもいい味を出している。本当に憎たらしいです(笑)「小藪の演技がいい」と話題になっています。
名言
第5話から。
陸王の新しいソールを作る機械が、故障してしまう。入院中の病院を抜け出してきた飯山と大地は、故障の原因だった部品の代わりの部品を見つけた。
大地「やっぱり部品は、生命線ですか?」
飯山「ああ、だが勘違いすんな。部品は所詮、部品だ。本当に大事なのはそんなもんじゃねえ。」
大地「なんですか?ノウハウですか?」
飯山「人だよ。絶対に代わりがないのは物じゃなくて、人だ。
なあ大地、お前って人間はこの世に一人しかいねえんだぞ。代わりは、いねえんだ。だから、もっと自分にプライドを持て。ただの部品にはなるな。
会社の大小や肩書きなんて、たいした問題じゃねえ。本当に大事なのは、自分と、自分の仕事に、どれだけ胸を張れるかだ。」
大地「そんな仕事、俺にも見つけられますかね?」
飯山「もう、とっくに見つけてるんじゃねえか?」
偉大な技術と能力を持ち、特許を取っても、仕事に恵まれなかった飯山のセリフには説得力があります。
病院へ飯山を送り届けた後の、紘一と大地親子の会話
大地「なんで飯山さんみたいな人が、倒産しちまうんだろう。あんだけ一生懸命な人がさあ。茂木と同じだな。前にも言ったけど、どんだけ努力したって、できないことってあるんだよ。」
紘一「彼らのゴールを勝手に作るな。茂木選手も飯山さんも、まだ走ってる途中なんだ。走り続けている限り、まだ負けじゃない。
全力で頑張っている人間が、すべての勝負に負けるとは俺は思わない。いつか必ず勝つ!茂木選手も飯山さんも、大地・・・お前もだ!」
就職活動がうまくいかず、人生に迷っている息子への最高のエールです。役所さんはもちろんですが、山﨑賢人さんも、すごくいい演技をする俳優さんになりましたね。
茂木選手役の竹内涼真さんは、実際にサッカーで高校時代に東京ヴェルディユースに所属していました。が、怪我で、プロサッカー選手になる夢を断念しています。そういう意味でも、今回のドラマでは感情のこもった演技ができるのではないでしょうか。
女優の鈴木保奈美さんが、ストレス解消法について「ドラマをみること」とあげ、「1週間の勇気の糧(かて)になる」と言ったそうです。
まさにドラマ「陸王」は見ることで元気になり、憂鬱になりがちな日曜の夜に「明日から、仕事頑張ろう!」と思えるドラマです。
今後のお話の展開も楽しみです!
そして・・・茂木選手、応援しています!♡(笑)
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ドラマについてのお話がたくさん ♫