そこにいるだけでいい

ゆったりシンプルライフを送っています。

「みぞみぞ」しっぱなしなドラマ「カルテット」第3話レビューです。

ドラマ「カルテット」(TBS 火曜夜10時)第3話は、すずめちゃん(満島ひかりさん)のお話でした。「みぞみぞする。」とよく言うすずめちゃんは、今回は1度も「みぞみぞする」と言いません。見ているこちらが、「みぞみぞ」しっぱなしでした。

 

       f:id:aikowakakusa16:20170118152949j:plain

そもそも「みぞみぞする。」とはどういう意味でしょうか?知りたい方は「カルテット」第2話をもう一度見なければなりません。なんか「ソワソワ」とか「モゾモゾ」みたいな感じでしょうか。こういう言葉は本当は存在しませんが、やけに耳に残ります。流行語大賞になるかもしれませんね。(笑)

第1話と第2話の感想はコチラです。 ↓

wakakusa.sokoniirudakedeii.com

wakakusa.sokoniirudakedeii.com 

血のつながった本当の親子でも、みんながみんな仲が良いとは限りません。親と子供どちらもお互いを愛しているかというと、そうでない場合もあるのです。

愛子のママ友は自分の実家の近くに住んでいました。愛子は実家が遠かったので羨ましく思っていました。そのママ友は、子供が生まれてからちょくちょく実家に行っていましたが「子供がうるさいから早く帰れ。」と言われると、悲しそうに言っていました。子守りを頼むなんてありえないと言っていました。

親子でもそれぞれ個々の人間ですから、気が合わないこともあるでしょう。どちらかに明らかな問題がある場合、好きになれないのは仕方のないことです。そのおかげでこちらまで被害を受けたとなればなおさらです。すずめちゃんのケースですね。

 

家族の誰も悪くはないのに、うまく行かない場合もあります。例えば別府司(松田龍平さん)の家族は音楽一家で司以外は才能があり成功して有名になっています。家族がうまくいっていないわけではありません。でも司の心の中には、表現できない思い、嫉妬やねたみ、羨望、悔しさ、惨めさ、いじけた心があることでしょう。それでも家族のお祝い事には参加しないわけにはいきません。芸能人の兄弟がぐれてしまったとか、よく聞く話です。

そういえば「家族という病」下重暁子さん著(幻冬舎文庫)という本がありました。amazonの本の内容紹介によると

日本人の多くが「一家団欒」という言葉にあこがれ、そうあらねばならないという呪縛にとらわれている。しかし、そもそも「家族」とは、それほどすばらしいものなのか。実際には、家族がらみの事件やトラブルを挙げればキリがない。それなのになぜ、日本で「家族」は美化されるのか。一方で、「家族」という幻想に取り憑かれ、口を開けば家族の話しかしない人もいる。そんな人達を著者は「家族のことしか話題がない人はつまらない」「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り」と一刀両断。家族の実態をえぐりつつ、「家族とは何か」を提起する一冊。

とあります。

うまくいっていれば、問題はありません。でも何かあるのなら、うまくいかないこともあるんだと割り切る心を持つことも時に必要なのではないでしょうか。

 

第2話では、「白」と「赤」という色の対比がお話の随所に出てきていました。愛子はそのことに気がつきませんでした。他の方々のレビューを読んで気がつきました。悔しかったです。脚本家の坂元さんに「ヤラレタ。」という感じでした。

それなのに第2話の「赤」と「緑」にも気がつくことができませんでした。

oimichi1(id:oimichi1)さんのブログ「まいにち無印パンツ」、こちらを読んで気がつきました。

oimichi1.hatenablog.com

(oimichi1さん度々引用させていただき、すみません。)

またしても「ヤラレタ。」です。すずめちゃんが身に着けていた赤いピアス、靴下、洋服。そしてまわりの緑色。それらは何を表していたのでしょうか。赤と緑といえばクリスマスカラーです。学生の頃、彼氏のいない友人がクリスマスの季節になると「赤と緑の配色を見るだけでイライラする。」と言っていました。(笑)

そもそもクリスマスはなぜ赤と緑なのでしょうか。調べてみると、赤は人々の罪をかぶって流したキリストの血の色という説があります。緑はモミの木やヒイラギの色です。どちらも常緑樹であることから、永遠の愛という説が有力なようです。

愛子はクリスチャンではないのでよくわかりません。違っていたらすみません。もし坂元裕二さんがそこまで考えていたとしたならば、すずめちゃんは父の、自分の罪を血を流す思いで贖罪した。そして真紀(松たか子さん)は永遠の愛ですずめちゃんを受けとめたという意味だったのではないでしょうか。

そして次に浮かんだのがドーナツです。カルテットのグループ名「Doughnuts Hole」日本語にすれば「ドーナツの穴」。お話にしばしばドーナツが登場します。ドーナツの穴は「ポッカリあいた心の穴」のような気がします。クリスマスには、リースを飾りますが、あのリースの輪も永遠の愛を表しています。ドーナツもリースのように輪の形をしています。とすると、ドーナツも永遠の愛を象徴しているのでしょうか?考えすぎですか?

 

血のつながった家族でもうまくいかないことがある一方で、血がつながっていなくても家族以上に深くつながれる場合があります。夫婦しかり、友人、義理の父や母、祖父や祖母など。

カルテットの4人は、それぞれの事情をかかえながら、家族以上に深くつながっていくのではないでしょうか。だって同じシャンプーを使って同じ香りに包まれているのですから。「遠くの家族より近くの他人」という言葉もありますよね。

 

Wi-fiつながりましたね。つながっちゃって、よかったのでしょうか。来杉有朱(𠮷岡里帆さん)に

「女からキスしたら男に恋は生まれません。」

と教えてもらっていたのに。

 

カルテット公式HPの「スペシャル」で「みぞみぞするセリフ」をアップしています。

www.tbs.co.jp

第3話では、いつもはささやくしょうにしかしゃべらない真紀が大きな声で必死に「すずめちゃん!」と叫ぶシーンが印象的でした。

来週はウルトラソウルの家森諭高(高橋一生さん)の回ですね。次回も「みぞみぞ」満載なことでしょう。楽しみです。

見逃した方は、1週間Tver、TBSオンデマンドで見ることができます。