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『お金をかけないアンチエイジング!若さを保つ栄養メソッド』 藤川徳美著要約と感想

お金をかけないで美しくなれる!?さらに健康的に元気に!?

そんな方法があるんですか?

どうやらあるらしい・・・。     

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「カルシウムを補給しよう!」そのようなフレーズはよく目にするが、

「マグネシウム補給をしよう!」とはあまり聞かない。

もちろんどちらも大切な栄養素なことに間違いはない。

分子栄養学に基づいた栄養療法を行う藤川徳美医師は、これまで数々の著書でプロテインメガビタミン(ビタミンC,Bは多めに摂る方法)摂取につい書いてきた。

本書では同様に必要とされるミネラル、特にマグネシウムについて詳しく書かれている。

 

お金をかけないアンチエイジング!若さを保つ栄養メソッド」藤川徳美著

質的栄養失調

現代は豊かで飽食な時代と思われているが、実は質的栄養失調が原因で慢性的な疾患、不調に陥っている人が多い。それは「糖質過多+タンパク不足+脂肪酸不足+ビタミン不足+ミネラル不足」によると考えられる。このブログ内でも質的(新型)栄養失調については紹介してきた。

質的栄養失調についてのお話はコチラ⇒

栄養療法の副産物

藤川先生が様々な患者に栄養療法をしていると、副産物として「肌のシミやシワが消えた」「髪がツヤツヤになった」「痩せた」「行動がきびきびしてきた」などのうれしい報告があるそうだ。

 

高価な美容液やクリームを買わなくても美しくなり、さらに元気になる。そんな素晴らしい方法があるなんて!ではどうすればいいのだろうか。

栄養療法の原則

分子栄養学に基づく栄養療法の原則は、「高タンパク食+糖質制限食+メガビタミン+脂肪酸+ミネラル」だ。

それらを食べ物だけで補うのは難しいので、プロテイン・サプリメントなどでカバーする。いまやサプリメントが不要な人はいない、と言いきっている。藤川先生があみだしたその方法「プロテイン・新ATPセット・健康維持や老化防止を強化したい人のためのアドオンセット・プラスアルファのビタミン・ミネラル」については巻末に量や飲み合わせの注意点などがまとめられている。

(プロテイン・サプリメントは、必ず本書を熟読の上、摂取してください)

第一章 分子栄養学で若返る理由

ーATPが若さの決め手

老化のしくみと老化を防ぐ方法について解説。

老化の主な原因は、「酸化」と「糖化」である。「酸化」と「糖化」を防ぐ方法は、以下のとおりである。

 

・活性酸素の増大リスクを減らす。

 喫煙、アルコール、ストレス、睡眠不足など。

 

・質的栄養失調を改善する。

 プロテイン、ビタミン・ミネラルのサプリメントを摂取。

 

・老化促進物質を増やさないために糖化防止を心がける。

 精製された糖質である砂糖、小麦、白米を控える甘い飲み物、アイス、菓子なども控える

 

・活性酸素の働きを抑える抗酸化ビタミンを意識する。

 ビタミンC、E、Aが重要。

 

(各項目の詳細については本書を参照ください。)

 

第二章 分子栄養学的ミネラルの力

ミネラルは人体に少量しかないが、体の構成成分となったり生理機能を調整したりするなど、重要な役割を担っている。

 

カルシウムやリン、マグネシウムはなど硬い組織を構成する成分。鉄、マグネシウムはエネルギー代謝に不可欠。亜鉛やセレンは免疫力を高める。

 

ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンは体液に溶けて電解質として分布し、ペーハーバランス浸透圧の調節に作用する。多くのミネラルは酵素、各種ホルモンの分泌調節など、生理機能に作用している。

 

ミネラルは体内で作り出すことはできないので、食物などから摂取しなければならない。土壌のミネラル減少による野菜のミネラル含有量の極端な減少、ミネラルが少ない加工食品の多用などにより、現代人はミネラル不足になってしまっている。

 

動物は鉄と結合して鉄を蓄えることができるフェリチンなどのタンパク質を備えた。現代人、特に女性はフェリチン値が非常に低い。藤川先生のクリニックでのフェリチン値の目標は150~200(ng/ml)。(フェリチン値は通常の血液検査では項目がない。また一般的な基準値は低く設定されている。)

 

プロテインを飲む理由

人の体は主にタンパク質からできている。タンパク質を摂れば髪や肌も綺麗になり、胃腸の消化吸収能力も上がる。タンパク質という土台がしっかりできていないと、ミネラルやビタミンなどのサプリメントを摂取しても効果が出ない。その他の栄養を摂取できるようになるためには、まずはタンパク質をしっかり摂り、土台を作ることが重要だ。タンパク質を肉や魚、大豆製品などから摂取するためにはたくさんの量を食べなければならない。それはとても困難なので、ホエイプロテインを飲むことを筆者は勧めている。

 

・よい塩を増やし、悪い塩を止める。

 沖縄の「ぬちま~す」「雪塩」がミネラル豊富でオススメ。

 

・日本人に不足しがちなミネラルを意識する。

 鉄(特に女性)、マグネシウム、亜鉛、セレン。

 

・質的栄養失調を解消するステップをしっかり認識する。

1. まず糖質を減らす。

2.    タンパク質(ホエイプロテイン)を摂ることから始める。たくさんが無理な場合は少量から始める。

3.    次に鉄を摂る。

4. その上でビタミン、その他のミネラル(新ATPセット)を摂る。

 ミネラルは必要とされている基準より多く摂る必要はない。摂りすぎや、飲み合わせにも注意。(ビタミンEと鉄を摂取するときは、ビタミンEを朝、鉄を夜に摂るようにするなど)

第三章 マグネシウムがすごい 

ー若さと健康の最重要ミネラル

主要ミネラルの中でも多くの量を必要とするマグネシウムは、体の中のすべての細胞や骨に存在し、代謝をはじめとするあらゆる生命活動に関与している。

マグネシウムは神経系、筋肉の収縮、健康な骨や歯の形成など重要な働きを担っており、体内の酵素反応に不可欠な存在である。

 

マグネシウムは、免疫力を発揮させたり、高血圧を抑えたりする。

マグネシウムの欠乏によって、さまざまな機能が滞り、病気になったり、不調を引き起こしたりする。

 

マグネシウムは正常な筋肉、脳や神経の機能を維持し、心臓のリズムを安定させる。そして健康な免疫システムをサポートし、骨を強く保ってくれる。つまり、体のありとあらゆる組織が機能するために必須のミネラルなのだ。

 

 

鉄・マグネシウムが不足している状態ではエネルギーを生み出すことができない。

 

分子栄養療法では、「マグネシウムが欠乏しているのに、ビタミンを摂っても効果は乏しい。」ということになる。

 

マグネシウムの種類

・グリシン酸マグネシウム(お腹がゆるくなりにくい)

・タウリン酸マグネシウム

・オロチン酸マグネシウム

・クエン酸マグネシウム(安価)

・L-トレオン酸マグネシウム(脳に吸収されやすい)

など

 

お腹がゆるくなったら量を減らす。

 

サプリメントで口から摂取する他に、皮膚から吸収する方法もよい。

・マグネシウム・オイル(塩化マグネシウム飽和水溶液)

・エプソムソルト(硫酸マグネシウム)(入浴剤)

・塩化マグネシウム(にがり)

など。使用方法は本書参照。

 

カルシウムとマグネシウムはお互いに力を合わせて働く関係。

カルシウムとマグネシウムのバランスは1:1。

尿路結石・尿管結石、四十・五十肩はマグネシウム不足が原因。

 

マグネシウムの吸収量は加齢と共に減少する。

マグネシウムは有害重金属の排出を促す。

マグネシウムはADHDの多動性を軽減する。

第四章 間違いだらけの健康常識

×牛乳は健康食品だ

など。

本書参照。

 

抗酸化作用・美容効果のお勧めサプリメント

本書参照。

 

第五章 症例集

本の題名とは関係のない病気、起立性調節障害、統合失調症、うつ、シェーグレン症候群、リウマチ、不妊などの症例集となっている。

 

付録 メソッドまとめ

サプリメントの種類や摂取量など。

摂取量は人や状態によって変わる。

本書参照。

感想

私も藤川先生の著書を読んでから栄養療法を始めた。当初は、プロテインを飲んでも、サプリメントを飲んでも、頭痛、胃痛、胃もたれ、下痢などになってしまい、なかなか続けることができなかった。相当なタンパク質不足に陥っていたのだろう。

 

何回も挫折して、でも元気になりたい一心で今は少しのプロテインとだいたいのサプリメントは飲むことができるようになった。鉄は、レピールオーガニックの「まめ鉄」を飲んでいる。「まめ鉄」は吐き気や胃痛、便秘などの副作用がおきにくく、とても摂取しやすいのでおススメだ。栄養療法により、ドライアイと極度の疲労は改善した。

 

マグネシウムを摂取したら、肩こり、背中のこり、五十肩の痛みが軽減した。

 

藤川先生のおっしゃるように、少しずつ元気になると同時に副産物として、確かに肌のハリ、モチモチ感、ツルツル感、小さいシミの減少など美容効果があったと実感している。

 

しかしながら、症例集などを見ると、藤川先生はアンチエイジングということよりも、やはり「栄養療法で元気になれる人がいるということをより多くの人に知ってもらいたい。」と思っているのではないかと感じた。本の題名は「釣り」?(笑)かなと思ってしまった。

 

藤川先生は「若い」とは、自分のやりたいことができること、幾つになっても情熱を注げること、と言っている。

美しくいることは、元気でいることにも通じ、イキイキと生きられることとなる。

 

現在はどうなっているかわからないが、かつて医学部では栄養学の勉強比率はとても少なかったと聞いた。

また、私たちが学校で学んだ栄養学さえ、今は刻々と変化してきている。

 

不登校やひきこもり、うつ病、自殺がこんなにも増えてしまったのは、何か社会的な問題、例えば「何かの栄養が足りない」と思えてしまうのは私だけだろうか。

 

先生も本書の中で挙げているように、給食で牛乳ではなくホエイプロテインを出したり、全国の女子中高生にNowアイアン36mgを配布したり、長野県のある中学のようにパンを発芽玄米入りのご飯に変えたりしたならば、世の中はもっと変わってくると思う。

 

皆が本当の栄養の知識を身につけ、イキイキと生きることができる世の中になったらいいなと思う。

wakakusa.sokoniirudakedeii.com

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持病のある方、服薬中の方は医師と相談の上、サプリメントを摂取してください。

またサプリメントの飲み方等は、十分理解してからおためしください。