不登校児のその食事、本当に栄養足りていますか?
「親子ではじめる!天才ごはん」(方丈社)感想
不登校になる時期は、成長期と重なる。スポーツをしていればなおのこと、多くの栄養分が必要になる。いったいどんな栄養が足りなくなりがちなのだろうか。
藤川徳美医師の「親子ではじめる!天才ごはん」(方丈社)という著書を紹介したい。
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私が最初に藤川徳美先生の著書を読んだのは「うつ消しごはん」だったと思う。その次が「メガビタミン健康法」(共に方丈社)
藤川先生は患者に、ある栄養が足りていないことに注目し、その栄養をサプリメントで補ったり、食事指導することで治療する、とても有名な医師です。
藤川先生は、例えば学校へ通えないお子さんを連れてお母さんも一緒に来院すると、お母さんも一緒に治療する。(未就学児から小学生の場合)血液検査をすると、お母さんの栄養が足りていない場合、子供も足りていないという。同じ食事を食べているので、そうなるということだ。そしてお母さんもまた、不調があったり、イライラしたりしているということだ。
この豊かな国で栄養が足りていないとはどういうことか。中1から不登校になった息子、秀明には十分な栄養のある食事をさせていると思っていた。
しかし現代の食事は米・パン・麺類などの糖質を摂る量が多い。また、野菜に含まれるビタミンやミネラルの量が昔より格段に減ってしまっている。油の摂取にもおおいに問題がある。油についてはまた別の機会に記事を書きたい。そして脳にとって最も大切なタンパク質が不足している。
本書では、三石理論とも呼ばれる分子栄養学に基づく「質的栄養失調」について、脳にとってなぜその栄養素がよいのか、なぜ必要かなど、とてもわかりやすく書かれている。後半は症例集となっている。
本を読んでさっそく「質的栄養失調」を改善すべく、秀明に実践してみようと思った。しかし家の近くにそういった治療や指導をしてくれる病院がない。
秀明も私の提案にはことごとく反発してくるので、なかなか始めるのが難しかった。サプリメントは飲んだが、プロテインは「おいしくない。」と言って飲まなかった。
私もうつの傾向があったり体調がすぐれなかった。とりあえずタンパク質を摂るために、私がプロテインを飲んでみることにした。肉や魚をそんなにたくさんは食べられない。でも豆腐や納豆などを意識して食べていたので、タンパク質が足りていないとは実は思っていなかった。
プロテインを飲んでみて驚いたこと
飲みやすい味のプロテインを飲んでみた。すぐに頭痛がしたり、お腹が痛くなったり、下痢になったりしてしまった。あまりにもタンパク質が足りていないと、ままあることらしい。
大豆由来のプロテインもホエイプロテイン(乳清由来)もダメだった。少量にしてもダメで、でもあきらめきれなくてしばらくしてまた始めて、のようなことを2.3度繰り返し、ホエイプロテインでもWPIというお腹を壊しにくい、プレーン味のものなら飲めることがわかり、スプーン1杯をバナナスムージーに入れて飲むことから始めた。少しずつ増やし、今は1日に30g摂ることができるようになった。
同時にビタミンやミネラルのサプリメントを購入して飲み始めた。
飲み始めて半月たった頃、自分の体の変化に気がついた。下腹部がたるんたるんだったのに、肌に張りが出て指でつまめないくらいぷるんぷるんというか、プンプンしていたのだ!肌の表面もプラスチックみたいにツルツルになっていた。
チェックしてみると、二の腕、太もも、頬、そして胸までも同様にプンプンになっていた。50歳を過ぎたころから、肉(脂肪だったのか?)は柔らかくたるみ、重力に逆らえずに下方へ下方へと下がっていった。胸もまたしかり、いじわるばあさんの胸のようになっていた。(この表現でどんな胸か分かる人がいるだろうか。)歳だから仕方がないと思っていた。歳のせいではなかった。タンパク質が足りていなかったのだ!
その他の体の変化は、ぶにょぶにょだった歯茎がぎゅっとひきしまった。お尻の下の方がブツブツしていたのがなくなっていた。ドライアイも気がつくと、1日に1度も目薬をさしていないことがあった。このあたりは、サプリメントも飲んでいたのでプロテインのせいかどうかはわからない。
プロテインを飲み始めてから1カ月ぐらいすると、背中をまっすぐにしていることが辛くなくなってきた。尾てい骨の上部にも明らかに筋肉がついた。
母が心身ともに元気になり安定してることは、子供にもよい影響があると書かれている。
秀明は私よりいくぶん多く肉を食べていたとはいえ、成長期の男子である。私が体感するほどタンパク質が足りていなかったのなら、秀明はもっと不足していたということになるだろう。
朝のバナナスムージーにこっそりプレーン味のプロテインを入れて秀明に飲ませてみた。しばらくすると、バレたがその後もおとなしく飲んでいる。
飲み始めて4カ月。こころなしか、前向きに元気になってきている気がする。
「このままではいけないと思っている。」
など前向きな発言をするようになった。
私は「ふーん、そうなんだ。」と、聴いている。
以前の私なら、ここぞとばかりに塾をすすめたり、自分の体験談を話したりしていただろう。でもそれはせっかく出てきた秀明の「変わりたい」という気持ちに水をさすことになってしまう。そして話をすりかえてしまうことになる。
話してくれたことに感謝して、一生懸命聴いている。
プロテインもサプリメントも、なかなか量を摂ることができないが、続けていきたいと思っている。
藤川先生には本当に感謝の気持ちでいっぱいである。
wakakusa.sokoniirudakedeii.com
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※この物語は、事実に基づきフィクションをおりまぜています。
多くの不登校で悩むお子さんや親御さんの心の支えになればと思い、ここに息子の不登校の軌跡を記す決心をしました。
不登校に関してはまだまだ認識が広まっておらず、多くの親子が誰にも話すことができずに日々悩んでいるのが現状です。
この物語を通して、日本の教育に新しい風が吹きますよう。